赤ん坊の葬儀に立ち会った経験

生後すぐに亡くなった赤ちゃんの葬儀

葬儀屋のバイトをしていました。
人生の最期の時に携わることができるのがこの仕事でもあります。
その中でも特に印象に残っているのが、とても小さな棺に入れられがご遺体でした。
聞くと、産まれて間もない時に亡くなった赤ん坊の棺でした。
両親の意向で、葬式を挙げる事にしたのだという事です。
参列した遺族の様子は、とても辛い状況でした。
母親は悲しみをこらえるのに精いっぱいの様子でした。

葬儀スタッフも悲しみを共有しました

私たちスタッフは仕事を一生懸命に頑張る事しかできませんでした。
とても小さな棺に入れられた、赤ん坊のご遺体はいったん親族のお控室へと移されます。
そこでご遺族を一緒に過ごして、最後の別れをします。
ご遺体の両親は若い夫婦でした。
初めて授かった赤ん坊だったという事です。
遺族の支えで何とか、その場にいる事が出来ていました。

参列者も悲しみに包まれていました

お通夜に訪れた参列者たちは、言葉をかけあう事もなく無言で会釈をかわしていました。
残された両親の感情を考えますと、どうしようもない気持ちになります。
なんて言葉をかけていいのか分かりませんでした。
ご遺体の両親の母親は、ずっと付き添っていました。
そんな中で、葬儀が執り行われました。

葬祭場のお手伝いをしているとたまにこのような印象的な式があります

僧侶が入場してお経をあげます。
その間はスタッフは外で待機しています。
外にはモニターが備えられていて、中の様子を見る事ができます。
ベテランスタッフは、悲しみに暮れる葬儀の中でも、業務をテキパキとこなしていました。
悲しいのはそこにいる皆同じでした。
それでも、段取りよく執り行う必要がありました。
式が終わり、ご遺体を霊柩車に乗せて送り出す時がきました。
私たちは深々と頭を下げて、お見送りをしました。
遺族の方たちも一緒に火葬場へ向かいます。
なかなか、頭をあげる人がいませんでした。